発達障害関連

発達障害の子が小学校の普通学級・支援学級で受けられる支援について徹底解説します!

知的に遅れがない子やグレーゾーンの子の小学校の進路選択、非常に悩ましいですよね!

私は知的に遅れのない自閉症の子を育てていますが、普通学級、支援学級どちらの方が向いているのか?とても悩みました・・。

今回の記事では、「そもそも普通学級や支援学級でどのような支援を受けることができるのか分からない」という方へ向けて、

普通学級、支援学級で発達障害の子が受けられる支援について詳しく解説していきます!

こちらのページを読んでいただければ、普通学級、支援学級で発達障害の子が受ける事のできる支援の違いがバッチリ分かります。

※地域によって、決まりや仕組みの差があると思いますのでその点はご了承下さい。

こちらのページはこのような方へおすすめです⬇

このような方におすすめ

  • 子供に発達障害があり、小学校は普通学級がよいか支援級がよいか悩んでいる方
  • 発達障害の子が小学校で受けることのできる支援について詳しく知りたい方

そして、ハチが療育園を卒業していつか小学校へ行くことが、今から不安で仕方が無い心配性な母親です・・・。

当の本人のハチは小学校へ行くことをとても楽しみにしているようですが。

ハチの唯一の小学校への不安は・・・

息子ハチ
給食のおかわりはちゃんとあるの?

ということのみです。笑

小学校の普通学級で発達障害の子が受けられる支援

発達障害の子が書いた小学生の絵

普通学級では具体的にはどんな工夫がされている?

現在では、普通学級でも発達障害がある子もどの子でも授業にスムーズに取り組めるような工夫がされています!

《学級環境での工夫》

・刺激量の調整➡例えばポスター等をカーテンで隠して気が散らないようにする。

《指導方法の工夫》

・指導方法の構造化を行う

例えば・・・

①板書を構造化する。具体的には黒板に書く内容によってある程度書く場所を固定する。そのことによってどの教科も同じパターンで安心して板書をすることができる。

②集中を持続させる工夫を行う。具体的には授業を15分×3展開に分け活動に変化を付ける。この3展開というのはただ授業を聞くだけではなく、実践的な動作を入れたり、生徒同士のやりとりを入れるなどの工夫を行う。

通常学級の場合先生は基本的に1クラスに1人

基本的には通常学校では1クラスに1人の先生しかいない為、発達障害であっても工夫された環境の中でみんなと同じように授業を受ける必要があります。

加配といって、教育指導員の先生を補助としてつける制度もありますが、加配の先生の人数も限られており加配をお願いしても付けられないこともあります。また、加配の先生をクラスに付け、教室に2人の先生が居ることによって余計に集中が途切れてしまうケースも見受けられます。その為加配の申し込みについては、その子に本当に加配が必要なのかを調査した上で、申し込む場合は学校側からの申し込みとなります。

通級による指導

通級とは?

通常学級の生徒の中で、障害があるために学習の効果が上がりにくい児童生徒を対象にほとんどの授業を通常の学級で受けながら、障害の状態に応じた特別な指導を受ける場のこと。(支援級の生徒は受ける事ができません。)

通級による指導では個別指導を中心に、必要に応じたグループによる指導を行います。ここで注意しておきたい点としては、通級の指導は学習補充を行う場ではないということです。通級での指導内容はコミュ二ケーションの練習であったり、それぞれの子供に合わせたものとなっています。また、通級での指導は通常学級で生かされることを目的としています。

通級の教室が何クラスあるかは学校の規模により異なります。子供の学校に通級が無い場合、近隣の学校の通級に通わせることが可能です。

また、通級教室は放課後に行われ、どのくらいの時間、どのくらいの頻度で行われるかは学校により異なります。

ちなみに、ハチが通う予定の小学校では教室が2クラス、週1回1時間の開催です。

支援学級で受けられる支援

支援学級では、基本的には小学校の学習指導要領に沿った教育が行われます。また、子供の障害の状態等に応じて、特別支援学校の学習指導要領を参考にし、本人に合わせた具体的な目標と内容を設定することができます。

日常生活と関連付けた事柄を取り上げたり、個人の障害特性や発達段階に合わせた教材、教具を使って学習を進めています。

具体的な例を挙げると、

・マナーや安全に対する知識を身につける学習

・お金の使い方

・対人関係や心理的安定に向けた学習

などです!

普通級のクラスと一緒に授業を受けることもある

交流級といって、一緒に参加ができそうな教科に関しては普通学級のクラスで一緒に学習することもあります。交流級では、普通学級との共同学習を通して、集団生活に参加する能力、社会生活に必要な知識や技能を育成することを目的としています。

小学校に支援級が無い時は?

通う予定の小学校に支援級が無い場合は開設できます。早めに教育委員会へ相談をしましょう。

小学校の進路で悩んだ時は学校を見学しよう

小学校は事前に相談をすれば見学ができます!見学は話を聞くよりも、実際に目で見ることでクラスの雰囲気などをしっかり知ることができる為おすすめです!また授業参観の時よりも、通常時に見学をした方が普段に近い様子を見ることができると思います。

教育相談で発達障害のある子の進路を相談しよう

発達が気になる子の小学校の進路を決める際は、年長から教育相談を受けることができます!(地域によっては年中の終わり頃~可能なところもあります。)

教育相談では教育委員会が保護者への聞き取りを実施します。(場合によっては数回になることもあります。)

教育相談の場でしっかり悩みや不安に思っていることを相談できるため安心です♪

また、教育相談での面談や発達検査の結果、幼稚園や保育園での実態を把握した上で教育委員会がその子に合った進路を教えてくれます。

地域によって違いもあると思いますが、大まかな『小学校への移行スケジュール』を伝えします!⬇

《年長4月~9月》

・教育委員会へ連絡をし教育相談の日程を決め教育相談へ行く。

・病院で就学前の発達検査を行う。(検査は必要に応じて実施。診察までの待ち時間や検査結果が出るまでの期間等を考慮して病院に早めに相談をされておくことをおすすめします!)

・学校に見学を申し込み見学する。

《9月~12月》

・進路を決定する

(私たちの住む地域では特別支援学校を希望する場合は9月までに進路決定をし、その旨を教育委員会へ伝える必要があります。)

小学校の進路に悩んだ時は無理をさせない所からスタートさせる

普通学級か支援学級かで悩んだ時は、本人が無理をせず、成功体験を積みやすいところからスタートすることが大切です。

自閉症の子は特性から新しい環境になじむことに時間を必要としたり、健常児の子よりも不安を感じやすいです。もしクラスの環境が本人に合っていなかった場合、うまく適応できずに嫌な経験も重なり、不登校や引きこもりになってしまうケースもあります。

「普通学級で健常児と沢山ふれ合った方が、マネなどをして成長する。」という考え方もありますがこの考え方は少し危険です。自閉症の子は誰をマネしてよいのかも分からず悪いマネをしてしまい、非行に走ってしまうケースもあります。

6年先、10年先の子供の成長を考えたときに、スモールステップで進み成功体験を積み重ねていくことが、本人の自己肯定感を高め成功することに繋がります!

ハチは知的障害はないけれど、私の意見としては支援学級に行かせたいと思っています。(実際、私たちの住んでいる地域では教育委員会が進路を決定するためどちらになるのかはまだ分からないですが・・・)

中学校になると知的障害のない子は受験のことを考えてほとんど普通学級に入れるという話を耳にすると、小学校は支援学級でよいのかな?と悩むこともあります。ですが支援学級で成長したときには、途中で普通学級に移ることもできるとのことなので、その時のハチの状態に合わせて決めていけたらよいな~と思っています♪

まだハチは年中ですが、年長になり教育相談がスタートした時にはこのブログでまた様子を報告させてもらいますね!

最後まで読んで下さりありがとうございました♪

《追記》

年長になり、普通級か支援級かでやはりとっても悩みました!笑

詳しくはこちらの記事で紹介しています

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